参加者の感想とその成果

語学研修に参加したいと考えている人が当然気になっているのは、研修の一ヶ月でどの様な経験ができ、どれだけ語学力が向上するかという事だと思います。 そこで、今年の参加者である木全さん(基礎工B4)にこの一ヶ月を振り返ってもらい、語学研修の感想を述べてもらいました。

参加の動機

8月16日から4週間、カリフォルニア大学サンタバーバラ校での夏期語学研修に参加しました。これは、大学院の授業「工学英語」の一環として行われているものです。私は基礎工学部の学部生ですが、大学院の推薦入試を受け早い時期に合格が決まっていたため、参加させていただきました。参加したのは、「理系の学生として必要な英語の力をつける」ことを目的としたプログラムであったため、今後役に立ちそうだと思ったためです。また、アメリカ大学生活を一度体験してみたいと思っていたことも、参加の動機のひとつです。

サンタバーバラについて

サンタバーバラは穏やかな海辺のリゾート地で、気候も治安も非常によく、環境は最高であったと思います。UCSBはMaterial部門は全米1位という勢いのある大学で、大きなキャンパスはきれいで気持ちがよく、リラックスできました。また、大学内にビーチがあり、設備も整っていました。

学校生活

授業は月曜〜金曜で、月〜木は9時から4時、金曜は午前中でした。しかし、ずっと教室で講義を受けていた訳ではなく、主にPCを使うIndependent Studyや、数多くのTourが組まれていました。参加人数が20人と多かったため、クラスは2つに分けられました。私のクラスの先生はRandyという男性の先生でした。Randyはアメリカンジョークを飛ばす楽しい先生で、常に私たちがクラスに於いて積極的に発言するよう雰囲気を作ってくれました。 クラスでは、語彙、発音、文法や、効果的な要約やプレゼンの行い方など様々な勉強をしました。毎週科学系の雑誌から記事を選んで要約し、クラスの前でプレゼンを行いました。要約は、先生に提出したりやオンラインの添削サービスを利用して添削してもらい、書き直しをしました。プレゼンの際は、クラスで役割を決めてお互いに評価しあいました。授業では、語学研修期間だけでなく、その後の英語学習においても役立つような勉強方法や資料を数多く得ることができ、非常に有益であったと思います。宿題はかなり多かったですが、そのおかげで力を付けることができたと思います。

Tour と プレゼンテーション

Tourでは、大学内の研究施設や大学近郊の施設を見学しました。必ず事前に下調べを行い、積極的に質問をすることが求められました。青色発光ダイオード発明者の中村教授にお会いする時間もあり、刺激を受けることができました。 最終週に自分の研究についての15分程度のプレゼンテーションがあり、それに向けての準備も平行して行いました。プレゼンテーションは2日間に分けて行われました。いかに人を引きつけ、バックグラウンドのない人にも理解できるプレゼンテーションを行うかに苦労しましたが、とてもよい練習になりました。

ホームステイ

私のホストファミリーは、Laurence、Clee夫婦と、高校生のFeliciaの3人でした。学校へはバスで通学していました。ホストファミリーは皆とても楽しい人たちで、親切でした。学校から帰ると、夕食を食べたりテレビを見たりしながらたくさん会話をしました。Feliciaの宿題を手伝ったり、一緒にゲームをしたりもしました。週末にはLaurenceがビーチへ連れて行ってくれたこともあり、とても楽しい時間を過ごしました。ホストファミリーとの会話は、本当によい英会話の練習になったと思います。それだけでなく、国籍を超えたもう一つの家族を持つことができ、かけがえのない経験となりました。

課外活動

このプログラムには、Conversation partnerという制度があり、現地の大学院生がいろいろな世話をしてくれました。4〜5人に一人のConversation partnerが付き、お昼ご飯を一緒に食べたりして会話を楽しみました。私は、研究分野が近いConversation partnerに頼んで、興味のある研究室を見学させてもらいました。他にも、downtownを案内してもらったり、Barに連れて行ってもらったり、同年代どうし様々なトピックで会話をして、非常によい英語の練習と国際交流になったと思います。 週末や放課後は旅行へ行ったりダウンタウンへ繰り出したりと、本当に楽しく過ごしました。英語を練習する良い機会になり、同時にいい思い出作りにもなりました。

終わりに

今回の語学研修を通して感じたことは、何事も「やってみる」ことが大切だということです。UCSBのプログラムは、自分で自由にプランを決められるものとなっているので、本当に自分がやりたい事をすることができます。他の言い方をすれば、自分次第で濃さが変わってくるということです。しり込みせずにトライしてみることで、自分の世界はどんどん広がっていきます。また、アメリカの大学や社会を体験することで、様々な違いを発見しました。英語については、リスニング・スピーキングを中心に力がついたように感じています。今回の経験を、これから先の人生において活かしていきたいと思います。

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